変形性股関節症の症状
変形性股関節症の症状
変形性股関節症は、時間をかけて進行し、次第に症状が重くなります。
一度傷ついた軟骨が回復することは難しいですが、早い段階から適切な処置を行うことで、進行を遅らせることができます。
このページでは、各段階での主な症例を紹介します。
あなたの痛みはどの段階でしょうか?
関節の軟骨が傷つき、関節のすき間がわずかに狭くなります。
股関節以外に、おしり、太もも、ひざが痛む場合もあり、変形性股関節症だと気づかないこともあります。
この時期の治療としては、主に、減量や痛み止めの内服などの保存療法が行われます。
■この時期の主な症状
・ 長時間の歩行や運動後などに痛みを感じる関節の軟骨が広い範囲で変性・摩耗し、関節のすき間が明らかに狭くなります。
レントゲンでは骨嚢胞(こつのうほう)や骨棘(こつきょく)が現れます。痛みが慢性化して、歩行にも支障をきたし始めます。
この時期の治療としては、軽い筋力強化訓練、薬物療法(痛み止め)、温熱療法のほか、疼痛が強い場合は,人工股関節置換術も行われます。
■この時期の主な症状
・股関節が動く範囲が狭くなる関節の軟骨がほとんどなくなるため、関節のすき間がなくなります。
レントゲンでは、股関節の著しい変形がみられます。
筋力が落ち、おしりや太ももが細くなり、左右の脚の長さが違ってしまうこともあります。
この時期の治療としては、人工股関節置換術が行われますが、痛みや歩行の大幅な改善が期待できます。
■この時期の主な症状
・動かさなくても痛い